18g1210 小関桃果「徴兵制度の変遷で変わる韓国社会」(2021年度国際文化学部卒業論文).pdf

    • 小中 彩音
      小中 彩音

      卒業論文の執筆お疲れ様でした!特に兵役制度によって特権意識が生まれ、ジェンダー格差を助長する一因となっている、との鋭い指摘が印象に残りました。他方で徴兵を経て「一人前」とされる韓国の男性優位な社会において、外国籍の男性はどのような扱いをされるのか、気になりました。今まで戦時下ではないのになぜ国民皆兵の徴兵制が、と疑問に思っていましたが、朝鮮半島の人々にとってはまだ戦争は終わっておらず、あくまで休止状態なのだということがよく理解できました。ありがとうございます。

      • 山形瑞希
        山形瑞希

         韓国の徴兵制度は、私が鈴木靖ゼミに入るきっかけとなったトピックでしたので、最初から最後まで興味深く読み進めることが出来ました。兵役の良心的拒否という概念は初めて知りました。私の韓国人の友人も韓国の兵役制度は人権に関して波紋を呼んでいると聞いたことがありましたが、少なからずそのような人がいるのは驚きでした。更に、兵役を逃れるためにフランスへ移住する人もいて、それがあまり韓国で報道されない事実もびっくりしました。韓国の中でいうマイノリティーとして、兵役に行かないという人々がいますが、それはその社会では受け入れられず祖国を去ると言う選択をする人がいるのは残念な事実です。多様性が大事に尊重される世の中で、その少数派の権利が守られないのが、今の制度なのだと思います。韓国は、個人の尊重と国家存続の間のジレンマに立たされているように感じました。国家統一とまでは行かなくとも、平和条約が結ばれ彼らの義務が緩和されることを願います。

         男性が兵役を自分のした偉いこととして認識し、それを女性より優位に考える人がいるというのは日本には無い価値観だと思いました。とある韓国のYouTuberさんは、日本人の女の子は兵役のことを聞きたがるけれど、韓国人の女は聞きたがらないという話をされていました。これは、兵役が身近であるかないかでここまで価値観が変わってくるのだと気付かされました。これからも朝鮮半島の状況を見ながら、彼らの抱える問題に真摯に向き合いながら学習を続けていきたいと思います。四年間お疲れ様でした。ありがとうございました。