18g1224 深澤咲紀「日本の外国人労働者受け入れ政策のあるべき姿~韓国の雇用許可制から日本が学べることとは」(2021年度国際文化学部卒業論文).pdf

    • 小中 彩音
      小中 彩音

      素敵な論文を拝読させていただき、ありがとうございます。今回の論文を通じて、外国人技能実習制度がいかに深刻な問題であるか、改めて実感することができました。また韓国にも同様の制度があり、また変革を求める動きがあったとは知らなかったため、とても勉強になりました。私のアルバイト先にも様々な目的を持ったベトナム出身の労働者がいて、そのうちの一人が帰国後のキャリアに不安を零していたことが非常に心に残っています。今回論じてくださった賃金や待遇といった面を始め、搾取されるのではなく来日者が何かしらを得る制度に変わってゆくことを願います。

      • 山形瑞希
        山形瑞希

         

        外国人実習生の人権問題に関して、様々なところで呼びかけがなされているのを私自身経験したことがありました。中には、雇用側にパスポートを奪われてしまって逃げ出すのも難しい状況に追い込まれてしまったりした事例も聞いたことがあります。しかし、どのような具合に不当な扱いで、日本の受け入れがどれほど悪いのか理解せずにいましたが、深澤さんの論文で彼らの人権を擁護するために更なる取り組みが必要だと感じました。

         

        少子高齢化、若者の自殺問題など、似たような問題を抱える日本と韓国ですが、比較をすることによってこんなにも違いがあることに驚きました。日本へやって来る際に、悪いブローカーに不当な支払いを要求され、実習生という名目で来日しているため立場が根底から下に見られてしまう問題など、大変胸が痛くなる問題ばかり見受けられました。雇用許可制で来韓するのに政府の公式な場が設けられていたのが1番に日本が学ぶべきところだと思いました。そして、労働者と雇用側の平等な立場を外国人だからという理由で奪うのではなく、あくまでも対等な立場で働いているという認識を韓国のように更に高めていくべきだと思いました。

        私は政府が現場の状況を知らずに法を施行したり、身勝手な決まりを作ってしまうことが日本には多いのではないかと考えました。例えば教育の場で、大学受験のため、民間の英語の試験を利用させることとして一時期論争を呼んだことがありました。英語試験といっても、決して安いものではありません。金銭的な余裕があれば、何回もチャレンジできる富裕層が有利になってしまうなどの問題も起こります。それを文部科学省は"塾に通っている家庭にケチをつけるようなもの"というような発言をしたり、一時期見過ごされるのではないかと思われていましたが、このように現場の状況を内側から理解することがこの問題を解決する一歩だと思います。韓国には、彼らに向き合う機関が多く設けられていてどう対処するべきかを考えていると分かりました。もちろん全てとは言い難いですが応用する形で日本も学んでいくべきだと思います。

        四年間お疲れ様でした。ありがとうございました!