アジアの伝統芸能
授業のテーマ(この授業で何を学ぶか)
中国には「戯曲」と総称される300種あまりの伝統歌劇と「曲藝」と総称される400種ほどの語り物がある。こうした芸能を通じて、中国庶民の文芸世界を垣間見ようというのが本講義の目的である。中国の庶民が、どのような物語に笑い、怒り、涙したのかを、彼らの一番身近にあったメディアを通じて追体験していく。
またこうしたアジアの伝統芸能との比較を通じて、日本の伝統芸能の特色についての理解を深めていく。
授業では、できるだけ多くの映像資料を使い、中国の伝統芸能とそこから生まれた音楽や映画などの世界を体感していきたい。
授業の到達目標
この授業を通じて、中国の伝統芸能の全体像とその代表的作品、演出・技法などを体系的に学び、そうした伝統文化が新たな文化の創出にどのような役割を果たすかを理解することができる。
またアジアの伝統芸能との比較を通じて、日本の伝統芸能の特色を把握し、説明することができる。
授業の概要と方法
授業はZoom によるオンラインで行う。通信環境が十分でない、あるいは問題が生じた受講生のために、別途教材用ページを用意し、授業に使用するスライドのPDF や映像資料などをアップする。
なお、ネットの通信量を増やさぬよう、受講中はビデオを切っていてもかまわない。ただし、授業中に質問をした際には必ずビデオをオンにすること。(何らかの事情でそれができない場合には、yasuzuki@hosei.ac.jp 宛にメールで連絡すること)
授業計画
回 月/日 テーマ 1 9/22 2 29 3 10/6 4 13 伝統芸能の美~川劇「白蛇伝」を例に② 5 20 伝統芸能の美~川劇「白蛇伝」を例に③ 6 27 白蛇故事の変遷 11/3 大学祭のため休講(開催されない場合も休講) 7 10 浙江省の地方劇・越劇~映画「舞台姐妹」から見た往時の演劇世界 8 17 伝統演劇から西洋音楽へ~バイオリン協奏曲「梁祝」 9 24 伝統演劇から現代のメディアへ~映画「梁祝」(上) 10 12/1 伝統演劇から現代のメディアへ~映画「梁祝」(下) 11 8 梁祝故事の変遷 12 15 日本の伝統芸能とアジア 13 22 伝統芸能を学ぶ意義とは 14 1/12 まとめ
授業の課題
授業で学んだことをふりかえるため、毎回授業の後に授業内容をまとめ、あわせて講義についての意見や感想を書いて提出していただきます。
Hoppii(学習支援システム)の「課題」に直接記入して提出してください。締め切りは次回の授業まで。締め切りを過ぎると課題が提出できなくなりますのでご注意ください。
▶hoppii(学習支援システム)>アジアの伝統芸能>課題
成績評価基準
成績評価は次のような基準で行います。
①毎回の授業後に提出する課題(90 %)
②期末レポート(10 %)