アジアの伝統芸能

 

 

授業のテーマ（この授業で何を学ぶか）

 

　中国には「戯曲」と総称される300種あまりの伝統歌劇と「曲藝」と総称される400種ほどの語り物がある。こうした芸能を通じて、中国庶民の文芸世界を垣間見ようというのが本講義の目的である。中国の庶民が、どのような物語に笑い、怒り、涙したのかを、彼らの一番身近にあったメディアを通じて追体験していく。
　授業では、できるだけ多くの映像資料を使い、中国の伝統芸能とそこから生まれた音楽や映画などの世界を体感していきたい。

 

 

授業の到達目標

 

　この授業を通じて、中国の伝統芸能の全体像とその代表的作品、演出・技法
などを体系的に学び、そうした伝統文化が新たな文化の創出にどのような役
割を果たすかを理解することができる。

 

 

授業の概要と方法

 

　授業はZoom によるオンラインで行う。通信環境が十分でない、あるいは
問題が生じた受講生のために、別途教材用ページを用意し、授業に使用する
スライドのPDF や映像資料などをアップする。

 

 

授業計画

 

回	月/日	テーマ
1	9/24	はじめに～なぜアジアの伝統芸能を学ぶのか？
2	10/1	中国の伝統芸能とは
3	8	伝統芸能の美～川劇「白蛇伝｣を例に①
4	15	伝統芸能の美～川劇「白蛇伝｣を例に②
5	22	伝統芸能の美～川劇「白蛇伝｣を例に③
6	29	白蛇故事の変遷
7	11/11	現代によみがえる伝統芸能～「梁山泊と祝英台」を例に
8	18	映画「舞台姐妹」から見た中国の伝統演劇
9	25	中国のロミオとジュリエット～越劇「梁山泊と祝英台」の世界①
10	12/3	中国のロミオとジュリエット～越劇「梁山泊と祝英台」の世界②
11	10	伝統演劇から西洋音楽へ～バイオリン協奏曲「梁祝」
12	17	伝統演劇から現代のメディアへ～映画「梁祝」
13	24	梁祝故事の変遷
14	1/14	伝統芸能を学ぶ意義とは

 

 

成績評価基準

 

　成績評価は次のような基準で行います。

①毎回の授業後に提出する課題（90 ％）
②期末レポート（10 ％）